1991年、社会人2年目の私は初めての車の購入を考え始めました。当時、輸入車としてBMW 3シリーズやダイムラーベンツ190Eシリーズの購入も視野に入れていましたが、他にも様々な候補がありました。今回は、私が車を購入するまでの経緯や、その中でBMWに出会った瞬間についてお話しします。
バイクとの出会い:青春時代の思い出
大学時代、私はバイクに夢中でした。最初のバイクは原付で、購入したのは小型バイクサイズの「MTX-50」でした。友人たちと一緒にツーリングに出かけたり、自由な風を感じながら走るのが本当に楽しかったものです。しかし、50ccのバイクでは次第に物足りなくなり、さらなるスピードとパワーを求めて2台目のバイクを検討し始めました。
そして大学3年の時、中型自動二輪(現在の普通自動二輪)の免許を取得しました。これでようやく本格的なバイクに乗れるようになり、選んだのが「YAMAHA RZ 250R」でした。このバイクで遠出のツーリングもたくさん楽しみ、大学生活の思い出はバイクとともにあります。
社会人になって初めての車選び
大学を卒業して地元に戻り、社会人としての生活がスタート。入社1年目もRZ 250Rに乗り続け、エンジン音と風を感じながら毎日の通勤をしていました。特に春から秋までは気候も良く、バイク通勤は快適そのものでした。
しかし、冬になると話は別です。私の通勤路は坂道が多く、路面が凍結することもあり、何度もヒヤリとする経験をしました。バイク通勤が好きだった私も、さすがに冬の通勤には向いていないと感じるようになり、車の購入を考え始めるようになりました。
国産車トヨタのカローラレビンを検討
最初から輸入車を考えたわけではありませんでした。むしろ、最初は国産車のトヨタ「カローラレビン」(残念ながらAE86ではありません)を購入候補にしていました。FF車は雪道や凍結路に強いと聞いていたため、当時の私にとって冬の通勤を考えると最適だと思ったからです。今であれば間違いなくAE86を選んでいたと思いますが(笑)。
この頃にはすでに車好きで、父が乗る車も一緒に選ぶことがあったものの、最終的には自分の好みで決めていました。しかし、カローラレビンには「これだ!」というポイントがなく、しっくりとくる感じがありませんでした。父の知り合いがトヨタのディーラーで働いていたこともあり、他の国産車はあまり検討していませんでしたが、なんとなく「もっと特別な車に乗りたい」という気持ちが大きくなっていました。
VW Golfとの出会いと左ハンドルの壁
そこで、輸入車にも興味を持ち始めました。当初は冬道の凍結や圧雪路の走行を考え、FF車である「VW Golf」が候補に挙がりました。これが初めて輸入車ディーラーに足を運ぶきっかけになりました。
ディーラーで説明を受け、いざ試乗させてもらうことになったのですが、その試乗車は左ハンドル車しかありませんでした。担当者は「すぐ慣れますよ」と軽く言っていましたが、実際に乗ってみると、右後方の視界が思ったよりも見えにくく、追い越し車線への移動や合流時には危険だと感じました。慣れれば問題ないのかもしれませんが、普段の運転や冬道のことを考えると、私には左ハンドルはリスクが高いと判断しました。
BMWとダイムラーベンツの選択
それからは、輸入車でも右ハンドル車を中心に探すことにしました。そこで浮かび上がったのが、BMWとダイムラーベンツ。自動車雑誌や専門誌で両メーカーの情報を集め、特徴やデザイン、技術的なポイントを比較しました。特に私が注目したのは、BMWの3シリーズとダイムラーベンツの190Eシリーズです。
写真を見ただけで「これだ!」と直感的に感じるデザイン性と、運転時の安全技術は私にとって非常に魅力的でした。そして何より、雑誌から伝わってくる走行性能や乗り心地は、他の車とは一線を画すように思えました。
運命の瞬間:BMWとの出会い
迷いながらも、私はまずBMWのディーラーに足を運びました。ショールームに入った瞬間、感じたのは「自分が求めていたのはこれかもしれない」という直感でした。洗練されたボディライン、細部へのこだわり、そして手に触れたときの感触。その瞬間から、私の中でBMWへの気持ちが固まり始めていました。
こうして、私とBMWの出会いが始まったのです。
次回に続く…
BMWのディーラーでの試乗体験や、その後の購入に至るまでの流れについては、次回のブログで詳しくお話ししたいと思います。どうぞお楽しみに!
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