歴代3シリーズのすべて(第6世代:F30型)

BMW F30が全車ターボ化した理由とは?メリット・走りの変化をオーナー目線で解説

BMW 3シリーズ(F30)は、第6世代として2012年に日本導入され、従来世代(E90)までの価値観を大きく塗り替えました。
最大のポイントは、**「通常モデルを含む全車ターボ化」**です。

本記事では、F30でなぜ全車ターボ化が進んだのか、ターボ化のメリット、走り・装備・デザインの変化を、オーナー目線で整理します。


BMW F30の登場時期:ワールドプレミアと日本発売

  • ワールドプレミア:2011年(ミュンヘン)
  • 日本発売:2012年春(3〜4月頃)

当時は専門誌で予想CGが出回り、1シリーズ(F20)のデザイン流れから「次の3シリーズはこうなる」と複数案が紹介されていました。


F30の最大の変更点:NA(自然吸気)中心から全車ターボへ

E90まで:排気量でパワーを出す思想

E90世代までの通常モデルは、基本がNA(自然吸気)で、パワー確保は排気量アップが王道でした。

F30から:通常モデルも含め全車ターボ化

F30では方針が変わり、直4・2,000cc+ターボが基本になります。
「ダウンサイジング+過給」で性能・燃費・使いやすさを両立する設計へ移行しました。


BMW F30のターボ化メリット:トルクが太く、低回転から加速しやすい

ターボ化の体感メリットとして大きいのは、低回転からのトルクの出方です。

  • 例:328iは、約1,250rpmから高回転域まで最大トルクがフラットに続く特性
  • 例:320d(ディーゼル)も踏み始めから力強いトルクが出る

これにより「どこからでも加速できる」感覚が生まれ、日常域で扱いやすい3シリーズになりました。


8速ATの採用で走りがよりスムーズに

F30ではトランスミッションも進化し、8速ATが走りの気持ち良さを支えています。
鋭い加速の派手さよりも、上品に速度が乗るタイプの快感が強いのが特徴です。


F30のデザイン変化:ヘッドライトとキドニーグリルが繋がった

F30の外観で象徴的なのが、ヘッドライトとキドニーグリルが一体化したように見えるデザインです。
グリル端からライトへ伸びるラインにより、フロントマスクの一体感が強まりました。


ライトと内装の進化:HID→LED、アナログ→デジタルへ

ヘッドライトの変遷

  • 初期:HID(キセノン)
  • その後:LEDへ移行
  • LCI(マイナーチェンジ)後:フルLED化

メーターの変遷

  • 初期:アナログ針メーター(オーナー車もこのタイプ)
  • 末期:ディスプレイ表示メーター採用(G20へ繋がる流れ)

グレード構成が複雑:デザインラインとMスポーツの位置づけ

F30には多様なモデルがあり、320i/328i/340i/ActiveHybrid 3など、選択肢が広いのが特徴です。

さらに「デザインライン」として

  • スタンダード
  • スポーツ
  • モダン
  • ラグジュアリー
    の4ラインが用意されました。

また、初期はMスポーツが主軸ではなく、当初はパッケージ的な位置づけからスタートした点も特徴です。




F30のトピック:320dディーゼルの本格導入

E90世代では日本未導入だったディーゼルが、F30から本格導入されました。
320dはトルク感が分かりやすく、F30の「使って気持ちいい」性格を象徴する存在です。


ActiveHybrid 3は“名前と中身が違う”モンスター

ActiveHybrid 3はエコ的な名前ですが、実態は3.0L直6ターボで、現代のM340iに近いキャラクター
F30世代の“懐の深さ”を感じるモデルのひとつです。


当時の新車価格:320iが500万円未満だった

当時の価格は今見ると驚きです。

  • 320iスタンダード:税込483万円
  • 320i Mスポーツ:528万円

LCI後は320iの価格が上がり、入門モデルとして318iが復活するなど、ラインナップ戦略も変化しました。


オーナー視点:F30はアナログとデジタルの過渡期で“操作感”が残る

F30はデジタル化の入口でありつつ、

  • 物理スイッチ
  • レバー式シフト
    などが残っており、操作感の満足度が高い世代でもあります。

まとめ:BMW F30は全車ターボ化で3シリーズの価値観を変えた

BMW F30は、

  • 全車ターボ化(ダウンサイジング+高トルク化)
  • 8速ATによるスムーズな走り
  • デザインの一体感(ライト×キドニー)
  • HID→LED、アナログ→デジタルの移行
    といった点で、BMWが“モダン”へ進む転換点でした。

次回は第7世代G20について、試乗・装備・価値観の変化をまとめていきます。

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